無免許の発覚恐れ逃走、巻き添えで母子死傷

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14日午前、愛知県岡崎市内の県道で、白バイの追跡を受けていた乗用車が信号無視して交差点に進入し、交差道路を進行してきた軽乗用車と出会い頭に衝突する事故を起こした。この事故で軽乗用車に乗っていた母子が死傷している。

愛知県警・第2交通機動隊と岡崎署によると、事故が起きたのは14日の午前11時25分ごろ。岡崎市内の国道248号をパトロールしていた第2交通機動隊の白バイが、強引な車線変更を行った乗用車を発見。ただちに停止するように命じたが、クルマは100km/h超まで速度を上げて逃走を開始。白バイは追跡を開始したものの、相手側のクルマが猛スピードで逃走したため、すぐにこれを断念した。

しかし、クルマはそのまま逃走を続け、岡崎市大樹寺1丁目付近の県道で赤信号を無視して交差点に進入。交差道路を走行していた軽乗用車の右側面に衝突した。クルマは押し出されるように横転している。

この事故で軽乗用車の右後部座席に設置されたチャイルドシートに着座していた生後5か月の女児が出血性ショックなどが原因で約6時間後に死亡。この女児の母親で、クルマを運転していた33歳の女性も骨盤骨折などの重傷を負っている。逃走車の運転者は現場から徒歩で逃走したが、警察ではブラジル国籍を持つ26歳の男を自動車運転過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

現場は見通しの良い交差点。ブレーキ痕は見当たらず、警察では100km/h超の速度を維持したまま衝突したものとみている。運転していた男は無免許で、この発覚を恐れて逃走したようだ。

《石田真一》

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