【新聞ウォッチ】大阪でまた、許せない「飲酒・ひき逃げ」

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2008年11月18日付

●GM、スズキ株売却へ(読売・1面)

●ビッグ3「日本株」協力関係は維持か、低燃費開発に不可欠(読売・8面)

●F1登竜門、マカオGP 19歳・国本初出場V(読売・20面)

●オバマ氏自動車支援に理解(朝日・11面)

●今年度はゼロ成長に(毎日・1面)

●社説:ひき逃げ続発、飲酒運転を許さない仕組みを(毎日・5面)

●生活危機08年世界不況 自動車工場突然の計画縮小、正社員の夢目前砕かれ「期間従業員は歯車か」(毎日・13面)

●オペル経営支援独政府が検討、信用保証など(日経・13面)

●トヨタの格付けフィッチ下げ検討(日経・15面)

ひとくちコメント

大阪でまた、凄惨な飲酒・ひき逃げ死亡事件が起こった。10月21日、大阪市のJR大阪駅前で30歳の男性会社員が約3km引きずられて死亡する事件があったばかりだが、16日は富田林市で新聞配達中の16歳の少年が軽ワゴン車にはねられ、6km以上引きずられて死亡した。きょうの読売、毎日、産経の3紙が社説、東京は「こちら特報部」のコーナーで取り上げている。

2つのひき逃げ事件で逮捕された容疑者は飲酒運転の発覚を恐れて逃げ回ったという。道路交通法の改正でひき逃げや酒酔い運転が厳罰化された結果、交通事故死は減少傾向にあるが、件数が問題ではない。何の罪もない人が悪質なドライバーによって命が奪われた事件が根絶していないことの重大さが問題である。

3紙とも「殺人につながる悪質な犯罪だ」(読売)、「殺人にあたる凶悪犯罪だ」(産経)とほぼ同じ論調だが、毎日は厳罰化やドライバーのモラルに頼るだけでなく、「免許の有効性を記録したIC免許証を、車の読み取り機にかざさなければ作動しない仕組み」とか「アルコールを検知するとエンジンがかからない技術の開発」など、新しいテクノロジーも含め、悪質な交通犯罪の根絶に取り組むべきだと警鐘を鳴らしている点も注目したい。

《福田俊之》

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