三菱重工業は、スペインのエンジニアリング企業であるテクニカス・レユニダス社から出力15万kWの天然ガス焚き「M501F」型ガスタービン2式を受注したと発表した。サウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコが進める大規模な原油/ガス生産・処理プロジェクト向けで、納期は2010年の予定。
今回のガスタービン発電設備は、サウジアラムコ社がサウジアラビア北部、アラビア湾沖のマニファ油田から産出する日産90万バレルの原油を生産・処理するプラント施設に納めるもの。同施設は、原油・ガス分離施設、原油貯蔵タンク、注水設備、出荷設備、コジェネ設備などで構成するが、今回受注の設備は、コジェネ設備の中核機器で、三
菱重工はM501F型ガスタービン2基を供給、発電機2基は三菱電機が手掛ける。取扱商社は三菱商事。
三菱重工はこれまでも、サウジアラムコ社からはM501F型ガスタービン発電設備を、ベリのガス精製プラント向けに2基、クルサニヤの原油/ガス生産・処理プラント向けに2基、カランのガス精製プラント向けに1基をそれぞれ受注しており、今回の採用は、これら実績と技術が高く評価されたとしている。
三菱重工は今後も、省エネルギーや環境保全に大きく貢献する大容量・高効率ガスタービンの営業を積極的に展開していく。