【COTY 選考コメント】頂点に立ってビックリ…森口将之

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フランス車好きとしては、シトロエン『C5』が強豪を抑えてインポート部門の頂点に立ったことにビックリした。でもあれから数時間たって、その結果がなんとなく納得できるようになってきた。

快適で、走りが楽しく、安全で、環境にもやさしいというのが最近のクルマに求められるメインテーマ。でも世の中がこういう状況になってくると、順当に機能を追求しただけでは、他の買い物に敗れてしまうと思う。クルマじゃなけりゃ味わえない「なにか」を持ったモデルこそが、きびしい経済状況の中でも生き残れるんじゃないかと。

C5は走り始めた瞬間から、シトロエン以外では味わえない世界を提供してくる。気に入ったらどうしても手に入れたくなるクルマだ。しかもそこには、いやし成分があふれている。こういう時代だからこそ、そのフランス流オモテナシが多くのジャーナリストの心に染み入ったんじゃないだろうか。

でもC5に満点はあげなかった。多くの人がポンと買える価格じゃないから。僕が10点を入れるのはいつも、手の届く価格で高級車やスポーツカーに負けない魅力を実現した「技ありコンパクト」なのだ。そのクルマが輸入車中最下位だったのがちょっと残念。

森口将之|モータージャーナリスト
フランス車やイタリア車、ヒストリックカーなどスペックだけでは語りつくせないクルマや、コンパクトカーやディーゼル車など生活に根づいたクルマの魅力をわかりやすい言葉で表現するのが身上。試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)など。
《森口将之》

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