26日未明、大阪府大阪市住之江区内の市道で、整備不良の疑いがある乗用車の運転者に職務質問していた警官が約100mに渡ってひきずられる事件が起きた。警官は半身を車内に入れていたが、足を打撲する軽傷。警察は20歳の男を逮捕している。
大阪府警・住之江署によると、事件が起きたのは26日の午前4時50分ごろ。大阪市住之江区南港中付近をパトロールしていた同署員が、前部ナンバープレートが跳ね上がるよう取り付け部を加工した不審な乗用車を発見。整備不良の疑いがあるとして職務質問を実施した。
運転していた若い男は窓を開けてこれに応じたが、直後に急発進。職務質問していた34歳の警部補は半身を車内に入れ、男につかみかかりながら「止まれ」などと叫んだが、クルマは約100mに渡って蛇行運転を繰り返した。警部補はひきずられた際に足を打撲する軽傷を負っており、警察は運転していた20歳の男を公務執行妨害や傷害の現行犯で逮捕している。
調べに対して男は「捕まると思って逃げた」などと供述しているようだ。現場では、いわゆるローリング族のクルマが多く集まることから、同署が週末夜間のパトロールを強化していたという。