【スズキ ワゴンR 新型発表】プラットフォームの進化と進化のさせ方

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【スズキ ワゴンR 新型発表】プラットフォームの進化と進化のさせ方
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スズキの主力軽トールワゴン、新型『ワゴンR』(9月25日発表・発売)は、今年1月にデビューしたスペース型ワゴン『パレット』と共通のプラットフォームを使って作られている。

おおもとは旧型ワゴンRだが、パレット開発時にリアサスペンションが全面新設計されていた。そして新型ワゴンRでは、フロントサスペンションが全面新設計されている。コストを上げることなく高機能化を図るノウハウに長けたスズキらしい進化のさせ方である。

フロントサスペンション設計変更の最大の目玉は、コーナリング時にロールを抑えてハンドリングのフィーリングを高めるスタビライザーの取り付け方式の変更だ。

従来はロアアームにスタビライザーを装着していたのに対し、新型ではストラットにリンクを介して装着。この設計変更により、ステア時のダイレクト感が大幅に向上したという。また、ステアリングギアをサスペンションフレームに直付けさせたこともフィーリングの向上に貢献しているとのことだ。

なお、フロントサスペンションおよびパレットと共通のリアサスペンションともに、ウレタン製のバンプストップラバーを採用し、乗り心地の改善も図られているという。

これはコーナリング時にロールが一定以上の角度に達すると、ウレタンラバーが車体を支える働きをすることでロールを抑制するというもの。スプリングだけでロールを制御するのに比べると、バネレートを低く設定することができ、結果的に乗り心地が向上するという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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