日本におけるアウディの最小モデルとなる『A3スポーツバック』がマイナーチェンジを実施した。今回のマイナーチェンジの主なポイントは新開発の1.4リットル直噴ターボエンジン&7速Sトロニックの導入やエクステリアデザインの変更だ。
従来のA3スポーツバックには1.6リットルの自然吸気から3.2リットルのV6まで4タイプのエンジンが用意されていたが、今回からはベースモデルの1.6リットルエンジンをVW『ゴルフ』などにも採用された1.4リットルの直噴ターボエンジンに変更。同時にトランスミッションも乾式クラッチを採用したゴルフの7速DSGと同じタイプの7速Sトロニックになった。
また、最上級グレードだった3.2リットルのクワトロが姿を消し、その代わりに従来FFだった2リットルターボモデルが4WDのクワトロになった。1.8リットルターボ車はエンジンには変更はないが、ミッションが6速Sトロニックから1.4リットルと共通の7速になり、燃費性能を9%も向上させた。
エクステリアではフロントグリルやヘッドライト、ドアミラーウインカー、リヤコンビランプなどのデザインが変更され、洗練されたスタイリングを手に入れている。中でもヘッドライト内に配置されたウイングタイプのLEDポジションランプや、光ファイバー技術を応用してロッド状に光るリヤコンビランプは、アウディらしい先進性に溢れている。
アウディジャパン商品企画部の平野智さんは「新しいA3スポーツバックはスタイリッシュeコンパクトをコンセプトに、環境(environment)やエコロジー(ecology)、効率(efficiency)といった性能を中心に向上させています」
「1.4リットルの直噴ターボエンジンや7速Sトロニックを採用することで燃費と環境性能を大幅に向上させ、最上級グレードを2リットルのクワトロとすることで、エンジンのダウンサイズ化を図っています」
「デザイン面でも新世代のアウディのアイコンを積極的に採用することで、より存在感を高めてくれていると思います」とコメント。
事実、新しくなったA3スポーツバックは優れたパワートレインと進化したスタイリングによってプレミアム感を高めている。A3スポーツバックはアウディジャパンの中ではエントリーモデルとなるが、そのスタイリングや走りにはアウディらしいテイストが上手く盛り込まれており、上質なコンパクトハッチバックに仕上がっている。