インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は、最大185度の高温環境の用途で使える高信頼性DC-DCコンバータ・モジュール「HTA」シリーズ7品種のサンプル出荷を開始した。
用途は、坑井掘削、地震、天然資源などの表層探査、ジェットエンジンの制御電子機器など。
このDC-DCコンバータ・モジュールは、電源システムの回路ブロックや中間バス・コンバータに適しており、設計時間の短縮、小型化、設計コストの低減が図れるとしている。
HTAシリーズは、パッケージ温度マイナス35度 - 185度の範囲で、最大20Wの出力を供給する。入力電圧範囲は150V - 250Vで、単一出力の製品と2出力の製品をラインナップする。
入出力は、入力側のシステム障害から出力負荷を保護するため、電気的に絶縁されている。さらに、数個のコンバータを積み重ねて、より高い出力電圧が得られるという柔軟性も備えている。
パッケージはハーメチック(気密封止)で、サイズは3.8×10.2×1.1cmと小型。重さは70g以下。大きな温度変化や、激しい衝撃・振動などの環境ストレスに対する耐性が高い。
米国での参考価格はHTA20005Sが4450米ドルからの予定。