インドの自動車関連企業オートライン・インダストリーズは25日、キプロスの子会社を通じてイタリア・ミラノの著名カロッツェリア『ザガート』に資本参加すると発表した。
出資額は900万ユーロ(約13億9500万円)。これによってザガートの資本を構成する出資比率は、オートライン49%、社主のアンドレア・ザガート氏51%となる。同時にオートラインは、将来60%までザガートへの出資比率を高めるオプションも手に入れた。
オートラインはタータなどにボディパネルを供給するプレス加工企業で、国内工場10か所のほか、北米にも拠点をもつ。カロッツェリアとして90年近い歴史を有し、エンジニアリング部門も併せ持つザガートに資本参加することで、自動車開発体制の守備範囲拡大を目指す。
いっぽうザガートの3代目社主であるアンドレア・ザガート会長も、「(オートラインとの協力により)最良のイタリアン・デザインを、最先端のモデリングおよび分析技術とともに自動車産業に提供し続けることができる」とコメントしている。