国際石油開発帝石ホールディングスは、イクシスプロジェクトの液化天然ガス(LNG)プラント建設予定地を決定したと発表した。
イクシスプロジェクトを推進している子会社インペックス西豪州ブラウズ石油は、パートナーのTOTALとともに、同プロジェクトのLNGプラント建設予定地を、オーストラリア連邦北部準州ダーウィン近郊とすることを決定した。
国際石油開発は、76%の参加権益を保有するオペレーターとして、24%の権益を保有するTOTALとともに、この建設予定地で基本設計作業(FEED)を開始、2009年年末か2010年初頭の最終投資決定、2014 - 15年のできるだけ早い時期の生産開始を目指す。
プロジェクトの投資額は、FEEDを通じて今後検討していく予定だが、現段階では200億米ドルを超えると想定している。
イクシスプロジェクトの天然ガス及びコンデンセートの可採埋蔵量は、12.8兆立方フィート、5億2700万バレル(原油換算で約30億バレル)と評価しており、年間800万t超LNG、年間160万tのLPG(液化石油ガス)、ピーク時には日量10万バレルのコンデンセートを生産する計画だ。これは、現在のオーストラリアの年間LNG生産量の50%、LPG生産量の60%、原油(含コンデンセート)日産量の20%を占める生産規模。また、LNGの生産規模は、日本のLNG総輸入量の1割強を占める大規模なものとなる。