三菱重工、エジプトの発電会社から蒸気タービン2基を受注

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三菱重工業は、豊田通商と共同で、エジプトの西部デルタ発電会社(WDEPC)から、従来型火力発電向けでは最大規模となる65万kWの蒸気タービン発電設備2基、総出力130万kWを受注したと発表した。

アレキサンドリア市近郊にあるWDEPCの天然ガス/重油焚き火力発電所に増設する。ナイル川デルタ(三角州)地域の旺盛な電力需要に応えるのが狙い。運転開始はそれぞれ2012年の5月と9月の予定。

WDEPCは地域発電会社を統括するエジプト電力公社(EEHC)傘下の政府系電力会社。増設対象の発電所は、エジプト第2の都市アレキサンドリア市から20キロの地中海に面したアブキールに立地する。今回受注した蒸気発電設備のうち、タービンの製作・据付けと取りまとめを三菱重工長崎造船所が担当し、発電機は三菱電機が供給する。ボイラー、その他の電気・機械関連品および土建工事は、同国の政府系コンサルタントPGESCoが取りまとめ別途発注される。

三菱重工はWDEPCから、2003年にヌバリア・ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所向け蒸気タービン設備2基、2007年にシディクリルGTCC発電所向けガスタービン2基を受注した経験を持つ。蒸気タービン設備は昨年、同じくEEHC傘下のカイロ発電会社から受注したカイロ・ウェスト火力発電所向けの蒸気タービンに続く連続受注となる。

今回の受注は2000年以降、EEHC傘下の地域発電会社よりガスタービン設備を合計6台、蒸気タービン設備を合計4台受注してきた実績が高く評価されたとしている。

エジプトでは経済発展に伴って増加する電力需要に対応するための発電プラントの建設・増強が多数計画されている。三菱重工は今回の受注を弾みに、蒸気タービン設備やガスタービン設備をはじめとするエジプトの発電所建設関連商談に、積極的なアプローチを展開する方針だ。

《編集部》

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