新日本製鐵は、浅草寺本堂の屋根用としてチタン15t、約3100平方mを受注したと発表した。チタン本瓦葺きが、浅草寺宝蔵門に続いて、本堂でも採用されることになった。
浅草寺本堂の耐震強度を上げるための改修工事に伴うもので「多くの人が訪れる場所だけに、災害に強いものを」との施主の意向で、従来の瓦から、軽量で耐久性に優れるチタンに50年ぶりに葺き替えられることになった。
寺社仏閣分野でのチタンの適用は20年ほど前から始まっている。チタンの本瓦葺きは、同社が開発した良加工性チタンを使用して実現した新製品だ。これまでの銅からの葺き替えだけでなく、伝統的な日本瓦からチタンへの葺き替え需要は今後増える見通し。