日本電産サンキョーは、中国のモータ駆動ユニットの生産拠点である日本電産三協(浙江)有限公司に第2工場を建設し、生産体制を増強すると発表した。
第2工場は鉄筋3階建てで、延床面積は約1万6500平方m。投資額は約15億円でモータ駆動ユニットを2009年5月から生産開始する。
同社独自の機構設計ノウハウによるモータ駆動ユニットは、世界中の家電メーカーから高い評価を得て販売が伸びている。日本電産三協(浙江)有限公司は中国浙江省平湖市の日本電産工業園内に設立されたモータ駆動ユニットの生産拠点で、現在では約1000人を超える従業員による内製一貫体制を構築している。
モータ駆動ユニットは、積極的な新製品開発により高級志向が高まる白物家電でマーケットが広がっている。今後も多様なマーケットニーズに応える様々なアイテムの投入を計画していることから、第2工場の建設により生産体制を増強してモータ駆動ユニット事業の拡大を図る。
現在、第2工場の建設と並行して今年9月竣工予定で厚生棟も建設中だ。これまで第1工場に設置していた厚生施設を、新たに建設する厚生棟に集約、生産スペースの拡大を進めて来年3月に竣工する第2工場と合わせると2万800平方mのスペースが追加される。完成後の総従業員数は3000人を超える見通し。