トヨタ自動車の木下光男副社長は7日の第1四半期決算発表の席上、原材料費の高騰に対処するため、国内の車両価格値上げについて「いずれ考えざるをえない時期もくるだろう」と語った。
木下副社長は原材料費などコストアップについては「従来以上の原価低減努力で吸収するよう努力している」と指摘したうえで「昨今の原材料費値上がりは膨大なものになっている」と述べた。
第1四半期には原価低減効果を原材料費の値上がり分が食いつぶし、逆に100億円のコスト負担増となっている。木下副社長は値上げの時期などについて明言は避けた。
トヨタは、一部の高級車やハイブリッド車『プリウス』など需要の引きが強い車種についての値上げを検討しており、秋口にも実施する見込みだ。