旭硝子が発表した2008年6月中間期の連結決算は、営業利益が前年同期比21.4%増の1095億円と大幅増益となった。
フラットパネルディスプレイ(FPD)用ガラス基板の市況は、TFT液晶用ガラス基板を中心に好調に推移した。板ガラスの市況は、日本、北米では引き続き低調に推移し、欧州では軟化した。化学製品の市況は堅調だった。この結果、売上高は同4.0%減の7741億円と減収だった。
損益では、原材料価格の高騰があったものの、コストダウンの徹底で営業増益をキープした。経常利益は為替差損の影響で同1.0%増の957億円にとどまった。中間期純利益は北米板ガラス事業の構造改革の費用を計上したため、同9.2%減の480億円だった。
通期連結業績見通しは売上高が1兆6000億円、営業利益が2000億円、経常利益が1900億円、最終利益が1000億円となる見通し。