アイシン精機は、環境への取り組みの一環として、7月15日に「持続可能な社会をめざして」をテーマに、アイシン精機人材育成センターで「第2回アイシングループ環境シンポジウム」を開催した。
シンポジウムは、従業員や地域への環境啓発活動の一環として昨年度から行っているもの。2010年には名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」の開催が決定しているが、今回はそれにちなんで、生物多様性や森や里山とのかかわりについて考える場を設けた。
当日は同社やアイシングループの従業員、NPO団体など、約270人が参加し、日本野鳥の会会長で俳優の柳生博さんが「森と暮らす、森に学ぶ」をテーマに講演した。
講演の中で柳生さんは「人間は諸生物を含めた自然と一体となった共存を図るべき。日本人は2000年にわたって、“人間と自然の仲のいい風景”の理想である里山の環境を維持してきた。そこから学ぶべきものは多々ある」と、自ら実践している森や里山に学ぶ暮らしから得た体験を語りながら、持続可能な社会をめざす重要性を訴えた。
同社では、今回のシンポジウムのような従業員や地域を対象とした環境啓発活動を引き続き積極的に進めていく方針だ。