救急車が逃走中の強盗犯を抑止

自動車 社会 社会

22日夜、滋賀県彦根市内の飲食店に男が押し入り、売上金など約17万円を奪う事件が起きた。男は自転車に乗って逃走したが、直後に現場を通り掛った緊急走行中の救急車が異変に気づき、これを抑止。救急隊員が男を確保し、警察に引き渡した。

滋賀県警・彦根署によると、事件が起きたのは22日の午後8時15分ごろ。彦根市本町2丁目付近にある飲食店に男が押し入り、61歳の女性(経営者の妻)に刃物を突きつけて脅し、売上金などの現金約17万円を奪い、自転車で逃走した。

この直後に現場を通り掛った救急車が「ドロボー」という声と、何かを追いかけて走る男性(店の経営者)に気づいた。前方にはスピードを上げて走る自転車がおり、救急車を運転していた隊員は「あれが犯人だ」と認識。先回りして自転車の進路を塞ぎ、救急隊員3人で男を取り押さえた。

その後、救急車は通報先に向けて再発進。残った隊員1人が男を確保し、通報を受けて駆けつけた同署員に引き渡した。警察は53歳の男を強盗の現行犯で逮捕している。救急車は患者の搬送も無事に行ったという。

地元消防では「通報先と、事件現場が近接しており、救急隊員の判断で容疑者確保を行った」と説明している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース