フェラーリ勢が18回目となったフランスGP・マニクールのフロントロウを独占。22日の決勝、ポールポジションからスタートしたフェラーリのキミ・ライコネンは、序盤から快調に70周のレースを引っ張る。
一方、今回のレースでなんとしてもフェラーリ勢を追いかけたかったマクラーレン勢だったが、ハミルトンが前戦カナダでのミスによって課せられた10グリッド降格ペナルティーによって13番手からのスタートとなり、コバライネンも5グリッド降格という苦難のスタートとなった。
ライコネンは最初のピットストップも難なく終えて2位のマッサに約7秒もの差をつけて快走を続けていたが、33周目以降に突然のペースダウン! ついに39周目にはマッサにトップの座を譲る。ライコネンのトラブル原因は右エキゾーストパイプ破損という不運なものだったが、マッサと共にフェラーリによるワン・ツー・フィニッシュを飾っている。
一方、このレースの終盤で白熱したのは熾烈な3位争いだった。抜群のスタートを決めて3位走行を続けていたトヨタのヤルノ・トゥルーリだったが、それに迫ってきたのはスピードに勝るマクラーレンのヘイキ・コバライネン。
すでに最後のピットストップを共に終えており、チェッカーまでのコース上のバトルはサイド・バイ・サイドのスリリングな内容となった。結果、トゥルーリはトヨタに2年ぶりの表彰台をもたらし、故オヴェ・アンダーソンへの追悼レースに見事な結果を残してみせた。
その他の日本勢の結果は、以下の通り。ティモ・グロック(トヨタ):11位、ルーベンス・バリチェロ(ホンダ):14位、中嶋一貴(ウィリアムズ・トヨタ):15位、ジェンソン・バトン(ホンダ):リタイア。