ブリヂストンは、ランフラットタイヤのメーカー累計出荷本数がブリヂストングループ合計で2008年4月に1000万本を突破したと発表した。2006年8月に500万本を突破してから1年8か月の短期間で2倍に成長した。
ランフラットタイヤは空気圧ゼロの状態でも所定のスピードで一定の距離を走行できるタイヤで、急なパンクでも車体の挙動が乱れにくく、ハンドルをとられず、安全に停車することができる。
パンクしても高速道路など、危険を伴う場所でのスペアタイヤ交換が不要なため、二次災害を回避することもできる。また、スペアタイヤを無くすことが可能となることから、省資源化、車両の軽量化による燃費向上、車両デザイン自由度向上などのメリットがある。
同社は、ランフラットタイヤを戦略商品として位置付けており、車両の安全性向上とともに環境負荷低減に貢献する商品として積極的に市場への浸透や拡大をはかってきた。ブリヂストングループは現在、日本、米国、ポーランド、南アフリカの6工場でランフラットタイヤを生産している。