日本輸送機と三菱重工業は、フォークリフトなど物流機器の国内販売事業を統合することで基本合意した。販売会社を合弁で設立、新会社にそれぞれの事業を統合する。
両社は、昨年5月24日に資本・業務提携関係の強化を発表して以降、カウンターバランス型バッテリー式フォークリフトの共同開発、ニチユから三菱重工に対する特定海外市場向けのバッテリー式フォークリフトのOEM供給などを協議・推進してきた。
国内は、従来からフォークリフトの販売協定を締結し、両社の販売網を活用した相互販売を行ってきたが、競争激化が加速する国内フォークリフト業界でリーダーとしての地位を確立するためには、国内販売事業の統合が最良の選択であると判断した。
ニチユ、三菱重工がフォークリフトなどの国内販売事業での人材・ノウハウ・拠点網・製品ラインナップなどの資源を集約することで、多様化する顧客のニーズに対応できる販売サービス体制を確立する。同時に、マーケティング力を強化することで顧客ニーズを集約し、ニチユ・三菱重工・新会社の3社が国内フォークリフト市場に新たな価値を提供できる商品開発を推進する。
新会社は「ニチユ・MHIフォークリフト」で、資本金や出資比率は未定。両社は来年4月に事業を統合する予定だ。今後、両社間で販売事業を統合するための協議を進めて詳細を決定する。