新日鉄とヴァーレ、豪州カルボロダウン炭鉱の生産増強

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新日鉄とヴァーレ、豪州カルボロダウン炭鉱の生産増強
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新日本製鐵は、豪州子会社のニッポン・スティール・オーストラリア(NSA)とブラジルの資源大手のヴァーレ社が、豪州のカルボロダウンズ炭鉱で、大型採炭設備の導入による坑内掘り生産能力の拡張を行うことで合意したと発表した。

投資総額は約4億豪州ドル(約373億円)で、5月から着工し、2009年央から豪州最大級の最新鋭掘削設備(LW)による操業を開始する予定。

新日鉄グループが5%の権益を保有するカルボロダウンズ炭鉱は、豪州クイーンズランド州での原料炭の新規開発プロジェクトとして2006年8月に操業を開始して以降、坑内掘りで年間約50万トンの小規模生産を行う一方、LWによる大規模操業への展開に向けた地質構造・操業条件などの調査・検討を行ってきた。

これまでの探査や採炭を通じて炭層の賦存状況、石炭品位などを確認、それらに基づく開発計画が完成したことから、今回カルボロダウンズJVとして、LW導入による坑内掘りの生産能力拡張を決めた。LWの導入により、同炭鉱では2009年以降、平均年間370万トンの原料炭生産が可能となる。

新日鉄は、現在推進している中期連結経営計画の中で、高炉の大型化、新コークス炉建設により設備を強化するほか、原料使用技術の向上による安価原料の使用拡大などによって、鉄源工程全般の体質強化を図っている。また、原料調達面では、これらの中期諸施策を支えるため、原料の長期安定確保に向けて鉱山への投資を含む戦略的な原料購買政策を推進しており、今回の投資決定もこの一環だ。

《レスポンス編集部》

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