マツダは、日本アイ・ビー・エムと締結していた1999年12月から2010年5月までの戦略的アウトソーシング契約を、2015年まで5年間延長したと発表した。各業務領域でIT活用によるビジネス効率の向上を図る。
今回更改した戦略的アウトソーシングの契約期間は2008年4月から2015年までの7年間で、最大の特長は、従来から行っている情報システムの開発および運用に加え、マツダの業務・システムのノウハウの充足を図るために人材育成に重点を置くなどIT領域における両社の戦略的パートナーシップを強化すること。
具体的には、購買、生産、販売、人事など、マツダの業務を領域ごとにきめ細かく分類した上で、それぞれの領域でのIT活用において、マツダの情報システム部門と日本IBMの100%出資子会社である日本IBM中国ソリューションの間で従来以上に密に連携することで、業務ノウハウの囲い込みや人材の交流などの人材育成をはかり、組織力を強化する。
また、マツダはIBMが持つシステム開発とシステム運用のグローバルな先進技術、標準プロセス、ツールなどをマツダの情報システムへ積極的に適用していくことで、将来にわたって、経営のニーズに素早くかつ柔軟に対応できる次世代情報システムの構築を目指すとともに、中長期にわたるコストの削減を目指す。
情報システムの戦略立案、エンジニアリング領域のシステム開発ならびにサーバー・ネットワーク運用については、引き続きマツダが独自に対応する。