衝突で大破、無人で暴走 アクセルを踏んだままに

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10日、鳥取県鳥取市内で、衝突事故を起こした乗用車のドアが内部に入りこみ、アクセルを踏んだままの状態になった。乗用車は暴走、道路に隣接するコンビニの駐車場の車2台に衝突、そのうち1台が押し出され、さらに隣にある古書店内に突っ込んだ。

鳥取県警・鳥取署によると、事故が起きたのは10日の午後9時ごろ。鳥取市正蓮寺付近の県道で、道路沿いのコンビニエンスストア駐車場から県道の対向車線側へ右折進行しようとしていた24歳男性が運転する乗用車に対し、県道を直進してきた19歳男性の運転する軽乗用車が衝突した。

乗用車は衝突によって大破。乗っていた2人は車外に脱出したが、乗用車の運転席側ドアが内部に入りこみ、アクセルペダルを踏んだままの状態になった。そして2人が降りた後、クルマは無人状態で暴走を開始した。

無人のまま暴走するクルマはコンビニ駐車場内のクルマに接触後、その隣にある古書店の駐車場に進入。48歳女性の運転するクルマと衝突し、このクルマは暴走車に押し出される形で古書店の店内に進入していった。

事故当時、古書店には客と従業員合わせて5人がいたが、飛びこんでくるクルマを見て全員が裏口から脱出している。クルマは衝突後も前進を続け、タイヤから出火したが、間もなく消し止められた。

この事故で軽乗用車の運転者と、押し出されて店内に進入したクルマの運転者が負傷。2人とも打撲などの軽傷だという。警察では関係者から自動車運転過失傷害や建造物損壊の容疑で事情を聞いている。

衝突によってドアが内側に押され、アクセルベダルを踏みっぱなしにした状態と同じになるということは極めて珍しいケースで、警察は車両の検証も進める方針だ。

《石田真一》

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