【PENTAX K20D 使ってみた 2】高感度特性は良好、風景では1460万画素の力を発揮

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【PENTAX K20D 使ってみた 2】高感度特性は良好、風景では1460万画素の力を発揮
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高感度にも強い新型撮像エンジン、ライブビューは人混みのなかで威力を発揮

PENTAXが「画質革命」を謳った前モデルの『K10D』はその優れた絵づくりが評判だったが、『K20D』はさらにその上をいく画質を実現している。APS-Cサイズの撮像素子としてトップクラスの呼び声高いCMOSセンサーの解像度はとくに風景写真でその威力を発揮する。

ただし、モーターショー取材ではもっぱら600万画素★★★★(スーパーファイン)で撮り、プレスカンファレンスなどの失敗が許されないシチュエーションでは、RAWボタンを使用した。これは、1日1000枚も撮ること、これら大量な画像の整理やトリミング&補正をすばやく行なう必要があること、というウェブ利用目的の特殊な事情による。

記者のモバイルPC(Core Solo 1.2GHzのレッツノート)では、RAWはおろかJPEGの1460万画素でもハンドリングに一苦労だ。23 - 25MBのRAW画像をPhotoshopなどのレタッチソフトに読ませるだけでも10数秒を要するし、加工や画像整理の手間を考えるととてつもない時間がかかる。当然、一般のハイアマチュアカメラマンは、旧型モバイルPCで大量の写真を編集したりはしない。

懸念していた高感度撮影時の画質は、予想に反して上々。ISO800 - 1000程度でも充分実用になり、これまで使ってきた『K100D』(高感度撮影の強さはK100Dの大きな特長だ)と遜色ない印象だ。

また大活躍してくれたのがK20Dに新搭載のライブビュー。感覚的にはK100Dにも搭載されていたデジタルプレビューの延長として使えるので、これまでPENTAXのデジイチを使ってきたユーザーは使い方に迷わないはず。

ワールドプレミアのコンセプトカーの場合、カンファレンス終了後に大勢のカメラマンが一挙に押し寄せるが、彼らの頭越しからライブビューを使ってコンセプトカーを写すことで、モーターショーならではの熱気あふれる光景を撮影できた。早朝から夕方までシャッターを切り続けていたが、1本のバッテリーで乗り切った。省電力性能もすばらしい。

◆風景撮影はK20Dの得意分野

モーターショー取材の前に、K20Dのテストを兼ねてスイスアルプスのマッターホルンへ行ってきた。その道中では古城のシロン城などにも寄って、K20Dが本領を発揮する風景撮影に臨んだ。

シロン城ではレンガひとつひとつのディテールまでが見事に描写されており、マッターホルンでは高輝度被写体への強さが遺憾なく発揮された。K20Dのカタログでは風景の作例が数多く掲載されており、いかにこのカメラが風景を撮るための機能と性能を磨いてきたかが分かる。1460万画素の新撮像素子や、画像処理エンジン、ダイナミックレンジ拡張、防塵・防滴ボディ、ダストリムーバブルといった機能は、モーターショーでの撮影はもちろん、屋外での撮影でこそ強みを発揮するものだ。

その特長はなんといってもシャドウやハイライトにもコントラストが残る階調と圧倒的な解像感。JPEGの撮って出し画像もいいが、1460万画素の圧倒的な解像度を最大限に生かしたいのであれば、露出、WB、シャープ、ノイズ処理などを、画質を落とさずに追い込むことができるRAWで撮るに限る。ダイナミックレンジ拡張機能は晴天の雪山というカメラにはシビアな環境でとくに効果を発揮してくれた。

◆ゴミ対策も万全

レンズ交換によってレンズの味を生かしたポートレートや画角変化を楽しめるのが一眼レフの魅力だが、ゴミがローパスフィルターに入らないかやはり心配。記者はK100D使用時に何度かローパスフィルターにゴミが入り、そのたびにPENTAXフォーラムへカメラをクリーニングに出していたが、K20Dではゴミ対策“DR”(ダストリムーバブル)も抜かりない。

撮像素子へのゴミ付着を防ぐコーティングや、起動時に撮像素子を振動させることによってゴミをふるい落とすクリーニング機能(設定によりON/OFFが可能。初期設定はOFF)によって総合的なゴミ対策を施している。また、ローパスフィルター上のゴミを表示する「ダストアラート」も画期的な機能。これがなかなか便利で、ダストアラートで表示してはクリーニングする、というのがクセになってしまった。

《北島友和》

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