【CP+15】再生機器の性能が問われるのが「4K」…そんな時代のPC選び

エンターテインメント 話題
PENTAX K-3とdynabook KIRAシリーズが饗宴
  • PENTAX K-3とdynabook KIRAシリーズが饗宴
  • リコーイメージングの加納氏
  • 東芝のdynabook KIRAシリーズを担当する杉野氏。バックに写っているのが東芝の4K対応液晶テレビ・レグザ「Z10X」シリーズ
  • dynabook KIRA V83の筐体裏面にはスピーカーユニットを搭載。背面からデスクトップに音を反射させることで、薄型でコンパクトな本体ながらも迫力あるサウンドを実現している
  • 賑わうリコーイメージングのブース
  • CP+が開催されるパシフィコ横浜の展示ホール

 今年もパシフィコ横浜でカメラの総合展示会「CP+」が開催された。発売前の商品を含め、国内の大手カメラメーカーやレンズ、アクセサリーのメーカーが一堂に集うイベントということもあって、会場にはプロカメラマンや熱心なアマチュア愛好家が大勢集まり、ハンズオン展示にも長い行列ができていた。

 リコーイメージングのブースでは、同社のPENTAXブランドから発売されているデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3」で撮影した高精細な静止画を、東芝のノートPC「dynabook KIRA」シリーズに保存して、4K対応の液晶テレビに表示しながらその精彩感を味わうという内容の展示が注目を浴びていた。

 この展示のコンセプトについて、リコーイメージングの加納雅記氏にポイントを紹介してもらった。リコーイメージングが東芝のdynabook KIRAシリーズとのコラボレーション展示を行うのは、2014年に続き2度目。「当社が、デジタルカメラで撮影した写真を高精細に出力できる機器を探していたところ、写真を楽しむのに最適な機能を満載したdyabook KIRAが最適なタイミングで発表され、東芝にお声かけしたことがきっかけで、CP+での共同展示が実現しました」と加納氏は振り返る。

 今年のCP+の会場では、「PENTAX K-3」で写真家たちが撮影した自然の風景などを中心とした高精彩な静止画を、dynabook KIRAシリーズの上位モデルである「V83」に取り込んだ後、さらにPCからHDMI接続した東芝の4Kテレビ“レグザ”「65Z10X」に映して来場者にスライドショーを楽しんでもらうという、趣向を凝らした展示を紹介している。ブースを取材したイベントの初日から来場者の反響は上々だと加納氏は語る。筆者がブースを取材中にも、スライドショーをしばらく鑑賞した後で、PCやテレビの仕様について展示スタッフに確認したり、「PENTAX」のデモ機を手にとってシャッターを切りはじめる来場者が後を絶たなかった。

 加納氏の説明によれば、デジタルカメラや周辺機器のスペックにも“4K対応”を意識しはじめる人々が増えているのだという。展示のパートナーである4Kレグザを、加納氏は「デジタル写真のグラデーションをきめ細かく再現できる力に長けたテレビ」と評価する。さらにdynabook KIRAシリーズについては「写真に対して真摯に向き合っているPC。写真好きの勘所もきちんと押さえながらつくられています」と太鼓判を押す。プロセッサーの処理性能も高いので、大容量の画像データの加工や編集もスムーズに行うことができるのも特徴だ。

■撮影した写真の本来の色合いが楽しめる

 dynabook KIRAシリーズとデジタル写真との“相性の良さ”については、東芝パーソナル&クライアントソリューション社国内営業統括部国内マーケティング部マーケティング担当グループ長の杉野文則氏に聞くことができた。

 今回の会場に展示されているモデルはdynabook KIRAシリーズの上位モデル「V83」だが、同シリーズには他にも「V73」「V63」というモデルがラインナップされている。1月29日から発売された「V83」の店頭想定売価は税別で19万円台半ばとなる。

 「V83」は、13.3型のWQHD(2,560×1,440画素)高精細パネルを搭載しただけではなく、液晶テレビ・レグザシリーズで培ってきた先端の映像技術を活かしながら、本来は1台ずつ異なっている液晶パネルの特性を出荷前に色温度6500Kの設定に色合わせをしてから出荷(※)する手間をかけている。プロフェッショナル用途のモニター製品であればよく聞く話だが、一般コンシューマー向けのPC製品としては珍しい仕様だ。これによりユーザーは、撮影したデジタル写真を被写体が持つ「本来の色合いのまま」楽しめるところが大きな特徴だ。

 dynabookはHDMIからの4K出力に先鞭を付けてきたシリーズであり、今日も市場をリードし続けている。杉野氏によれば、4Kテレビが普及してきた今では、自宅で撮影した写真を家族と一緒に大画面で楽しみたいというニーズも平行して高まってきたという。これに続くかたちで、dynabook KIRAシリーズの4K出力対応も脚光を浴びつつあるそうだ。「デジタル一眼レフカメラが手頃な価格で購入できるようになって、今では一般の方々も綺麗な写真を手軽に撮れるようになりました。dynabok KIRAの色調整された液晶なら、本当の色で思い出を再現できます。皆様からの、お手元にある写真を大画面で家族揃って楽しみたいという声にも応えていきたい」と杉野氏は意気込みを語る。

 また特徴は、写真まわりの充実した機能とスペックだけに留まらない。「V83」は質量が約1.32kgと非常に軽量であり、モバイル性が高いノートPCだ。ビジネスパーソンが仕事に使うメインPCとして選ばれることも多いのだという。また、本体にはharman/kardonと共同開発した高音質ステレオスピーカーが搭載されている。店頭では気がつかなかったけれど、購入後に自宅で音楽を聴いた時に音の良さに驚いたという声も数多く寄せられているそうだ。

 dynabook KIRAシリーズのように、デジタル写真の楽しみ方を広げる製品はこれからますます増えてくるだろう。CP+の会場を歩き回ってみても、4K対応を掲げるカメラであったり、周辺機器との連携も含めて静止画撮影以外のさまざまな楽しみ方を提案するライフスタイル志向の展示を多く見つけることができた。今回のリコーイメージングと東芝のコラボレーションから、多くの来場者がデジタルイメージングの新たな可能性を感じたのではないだろうか。

※液晶の故障などで修理を行った場合は、出荷時と色調整の方法が異なる。

4K時代の高画質PC!リコー担当者に聞く「dynabook KIRA」の魅力

《山本 敦@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集