クラレは、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」、「ハイブラー」とブロック化エラストマー「TUポリマー」を5月1日出荷分から値上げすると発表した。
原油・ナフサ価格は依然として高騰を続けており、主要原料であるイソプレンモノマー、スチレンモノマー、ブタジエンモノマーやウレタン原料などの基礎原料も高騰している。また、重油などの高騰でユーティリティ・コストも上昇している。
同社では、数回にわたって主要原料の価格高騰を理由にエラストマー関連製品の価格改定を実施してきたが、アジア市場の旺盛な需要を背景に原料価格の騰勢が続き、エラストマー関連製品の事業収益が急速に悪化している。こうした状況下、安定供給の維持、採算改善のために、今回価格改定を実施するとしている。
値上げ幅は水添スチレン系熱可塑性エラストマーのクラム銘柄が1kg当たり50円アップ、ペレット銘柄が1kg当たり70円アップで、ブロック化エラストマーが50%アップ。