7日未明、滋賀県大津市内の国道161号(西大津バイパス)のトンネル内を走行中の乗用車が対向車線側に逸脱、対向の大型トラックと正面衝突する事故が起きた。乗っていた男3人は死亡。事故直前までパトカーに追跡されていたという。
滋賀県警・大津署によると、事故が起きたのは7日の午前2時50分ごろ。これより5分前の午前2時45分ごろ、大津市勧学2丁目付近をパトロールしていた同署員が、マンション駐車場で駐車車両を覗き込む不審な3人組の男を発見。職務質問しようとしたところ、この3人は近くに止めていたクルマに乗って逃走した。
署員はパトカーで追跡を開始したが、クルマは猛スピードで逃走。パトカーは約3kmで振り切られてしまった。クルマはその後、大津市山上町付近の国道161号・山上トンネル内で前走車を追い抜こうとした際にスリップ。スピンしながら対向車線側に逸脱し、対向車線を順走してきた大型トラックと衝突した。
衝突によってクルマは原形を留めないほど大破。乗っていた男3人は全身強打で全員死亡している。
事故を起こしたクルマに装着されていたナンバープレートは昨年11月に大阪府堺市内で盗難されたもので、クルマの車台番号も削るなどの細工が施されていた。警察では自動車盗難に関わるグループだった可能性も高いとして、身元調べを進めている。