三菱自動車は、新しい中期経営計画「ステップアップ2010」で地域戦略を策定した。
日本市場は、利益重視の販売方針を継続することに加え、事業効率化の徹底で2010年度での国内事業の黒字化を目指す。新商品の投入、営業力強化策の全国展開、店頭商談比率の向上などにより新車の利益率を改善すると同時に、間接部門のスリム化も含め、販売ネットワークの効率化を推進、合理化を図る。
北米市場は、ディーラーと一体になったサービスを顧客に提供し、中長期的なブランドイメージの改善を図る。今年1月に投入した新型『ランサーエボリューション』や、今後の『ランサー』へのスポーツハッチバック類別の追加などにより、増販を狙う。米国の現地生産工場は、輸出先の拡大に加え、固定費を始めすべてのコスト削減に継続的に取り組むことで、生産拠点として効率化を図る。
欧州(西欧、中欧)市場では、西欧は、環境意識の高まりやCO2排出量規制の強化に対応した技術や小型乗用車の導入を促進する。中欧では販売網を強化し、SUVを中心に拡販を図る。