死亡ひき逃げの身代わり出頭を命じた暴力団員を逮捕

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今月5日に福島県郡山市内の県道で発生した死亡ひき逃げ事件について、福島県警は10日、27歳の暴力団員の男をひき逃げ容疑で逮捕するとともに、この男の身代わりとなって警察に出頭した20歳の男を犯人隠避容疑で逮捕した。2人は容疑を認めている。

福島県警・郡山署によると、問題の事故は5日の午後5時25分ごろ発生した。郡山市鳴神2丁目付近の県道を歩いていた96歳の男性が進行してきたクルマにはねられた。男性は全身を強打。事故から2日後に外傷性ショックなどが原因で死亡した。

男性をはねたクルマはそのまま逃走。警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、9日夕方に20歳の男が「自分がやった」として警察に出頭してきた。当初はこの男を容疑者として事情聴取を行ったが、供述内容が事故の状況と合致しないことを追及したところ、身代わり出頭だったことを認めた。

警察ではこの自供を基に、27歳の暴力団員を自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。身代わり出頭した男も犯人隠避の容疑で逮捕し、厳しく追及している。

調べに対し、クルマを運転していた男は「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと供述し、容疑を大筋で認めているという。

《石田真一》

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