『デトロイト・フリー・プレス』紙が伝えたところによると、フォードモータースはサブコンパクトカー『バーブ』をメキシコのクアウティトランで本格的に製造開始する心づもりがあるという。
このニュースは、フォードが本気でアメリカ国内のサブコンパクトカー市場に参入しようと考えていることを裏付けすると同時に、新たなUAWとの火種となる可能性もある。
昨年からの労働交渉で、UAWは賃金カットなどを受け入れる代わりにアメリカ国内での仕事を保証する、という内容が含まれていた。今後市場の拡大が予想されるサブコンパクトの生産が国外に持ち出される、というのはUAWにとって見過ごせない問題だ。
ただしフォード側は、「利益マージンの薄いサブコンパクトを国内で生産することは合理的ではない」として、計画に理解を求める方針だと言う。