NECエレクトロニクス、車載半導体事業戦略を発表…10年度に1400億円

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NECエレクトロニクスは、車載半導体事業戦略を発表した。同社では、車載半導体事業をコア事業のひとつとして積極的に事業を展開しており、特にマイコン分野については、8ビットから32ビットにいたる幅広い製品群を提供している。

今後も引き続き事業を推進に注力し、2010年度に車載マイコンで売上1400億円、世界ナンバー1のシェアを目指す。

このための戦略として、開発では需要の増加が見込める中国に車載専用の事業組織を設立する。

開発支援活動に加え営業活動やユーザーサービスを展開し、成長著しい市場に対応する。

新組織「自動車ビジネスユニット」を4月1日にNECエレクトロニクス中国内に設置し、当初技術者20人程度、2008年度の売上70億円、5年後の2013年度には、技術者100人、売上300億円を目指す。

これにより、車載半導体事業は中国を含めた世界4極体制で推進する。

また、商品としては制御系として78kおよびV850、情報系としてARM系製品を両輪に事業を展開していく。

生産体制も再編する。4月1日付けで、車載マイコンの3つの国内生産拠点を統合する。これまで国内では、拡散工程を担当するNEC九州およびNEC山口、組立工程を担当するNECセミコンパッケージ・ソリューションズの3つの会社で車載マイコンの生産しているが、この3社を統合する。加えて、マイクロコンピュータ事業本部がこの新会社の主管事業体となる。

これにより開発から拡散工程、組立工程までの総合的な技術知識を有する人材、スキルの育成が可能となるほか、拡散工程と組立工程間の連携作業の強化による品質の追求やコスト削減、納期短縮を追及する。

《レスポンス編集部》

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