ヨコオ、車載用マイクロアンテナの生産体制増強

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ヨコオは、車載用「マイクロアンテナ」の大幅な受注増に対応するため、生産体制をグローバルに増強する計画を発表した。

マイクロアンテナは、長さ20cmの車載AM/FM受信用アンテナ。従来は1mのポール長が必要だったアンテナを大幅に短縮、かつ車体との一体感を持たせたデザイン性のあるアンテナで、性能面でも従来品と同等以上を確保している。

同社では1994年から、他社に先駆け開発・発売を開始し、国内自動車メーカー向けに供給累計も既に1700万本を超え、シェアトップ。海外市場では日系メーカーのシェア拡大と対象顧客に対する拡販により、マイクロアンテナの搭載車両が拡大しており、海外大手メーカーに対しても積極的な拡販活動により、搭載車両が拡大している。

また、マイクロアンテナはAM/FMに加えGPS・電話・SDARSアンテナなどとの複合化が可能なため、テレマティックスなどの複合化展開が進んでいる。このため、同社では、2008年初には世界の自動車総生産台数約6700万台の12%を占めると見ている。

マイクロアンテナは、日本とマレーシアの工場で生産していたが、受注増加に伴いマレーシア工場の生産ラインの増強に加えて、2003年7月から中国工場にも生産ラインを設置・増強してきた。

現在は総生産能力は年間700万本体制となっているが、今後の大幅な受注増が見込まれる米国、欧州、中国、東南アジア、韓国マーケットでの現地生産に対応するため、顧客要求に合わせた生産地体制と徹底したコスト要求に応える現地調達等を加速させて、競争力のある生産体制を構築する。

具体的には、富岡工場は年産30万本を50万本に、マレーシア工場は年産50万本を70万本に、中国の工場は年産620万本を900万本にそれぞれ増強する。

これによって2010年にはグローバル総生産能力を年間1000万本にする計画だ。

《レスポンス編集部》

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