日産自動車は、関係会社である日産ライトトラック(NMLT)が20日、小型商用車(LCV)向け小型ディーゼルエンジンの開発部門を新設したと発表した。
NMLTは、日産自動車が85%、日産ディーゼル工業が15%の株式をそれぞれ保有、LCVの車両・ドライブトレインなどの開発、製造、販売を行なっている。
新しい開発部門は、2008年1月1日から稼動させる。新部門設置で、日産ではLCV事業の成長を促進していく方針だ。NMLTの新部門には、約110人のエンジニアが配置される見込み。
日産ディーゼルは、小型エンジン開発部門をNMLTに移管する。これにより、NMLTはLCVと同エンジンの開発に関する専門知識を集約、より効率的な開発体制を目指す。
日産でLCVビジネスユニットを担当、NMLTの社長でもあるアンディ パーマー執行役員は「日産は、2010年にグローバルなLCV市場においてトップブランドとなることを目指しており、この目標を達成するためには、優れた製品と顧客ニーズへの迅速な対応が必要である。NMLTの開発部門は、現在進行中であるLCV開発をよりスムーズにし、日産製品が今後の厳しい環境規制に適合、またはそれを上回る」としている。
NMLTは2003年に設立、スペインのバルセロナに拠点を置く日産の開発部門と提携して新型の『アトラスF24』(海外名『キャブスター』)の開発を行なった。現在の従業員は約200人。