ホンダの福井威夫社長は19日、都内のホテルで年末の定例会見を行い、2008年の海外主要国・地域の4輪車販売計画を明らかにした。
最大の販売先である米国は07年実績見込み比3%増の159万台と小幅の伸びだが、欧州やアジア・大洋州、中国ではいずれも2ケタの大幅増を計画している。この結果、未公表の国内やその他の海外地域を加えた08年の世界販売は、初めて400万台を突破する見通しとなった。
同日の会見では米国をはじめとする主力海外市場での販売計画を示した。今年の見込みが前年比23%増と大幅に伸ばしている欧州は、引き続き11%増と高い伸びになる42万台の計画だ。
また中国は17%増の49万台、中国を除くアジア・大洋州では20%増の41万5000台とした。この4か国・地域の販売増だけで22万台に達する。このほか、中近東・アフリカや南米などでも2ケタの伸びが続く見通しだ。ホンダの今年の世界販売は、前年比6%増の376万2000台となる見込みであり、国内を除く全地域で過去最高を記録する。