パナソニック『ストラーダ』の07年冬モデルは、画質と受信性能を向上させた地デジチューナーと、ブラッシュアップされたインターフェースが特徴だ。フラッグシップ「Fクラス」の技術を惜しみなく投入しつつ、優れたコストパフォーマンスを発揮する。
◆上位機種の機能を盛り込みながらコストパフォーマンスを向上
新発売のラインナップは3機種。『CN-HDS710TD』(27万900円)、『CN-HDS700TD』(24万9900円)、『CN-HDS700D』(18万9000円)だ。710TDおよび700TDは、12セグ+ワンセグの地上デジタルチューナー&アンテナが付属する。710TDにはさらにMDプレーヤーが加わる。700Dは地デジ、MDが付かないベースモデルとなっている。
新型ストラーダでとくに注目したいのは地デジ受信性能の大幅な向上だ。ポイントは2つ。アンテナで受信したデータを合成するFFTシステムの採用と、データ劣化を自動的に補正する復調LSIの搭載だ。これらにより、新モデルでは高速移動中の地上デジタル放送(12セグ)受信性能を従来機種よりも約1.6倍向上させ、広範囲で鮮明な地デジ受信が可能となった(CN-HDS710TDおよび700TDのみ)。
◆高画質エンジン「PEAKSプロセッサー」を採用
また、新モデルでは同社の薄型テレビ『ビエラ』で定評の高画質エンジン「PEAKSプロセッサー」を採用している。複数のチューナーから受信した電波をデジタル処理し、最終的には1つの電波にまとめられる。それを家庭用デジタルハイビジョンテレビにも採用された「PEAKSプロセッサー」に送り、デジタルデータを映像データとして復調する…というプロセスも同じだ。12セグで受信ができない場合、自動的にワンセグへ切り替わるが、切り替え時は画面が止まることもなく、至極スムーズにおこなわれる。
EPG(電子番組表)の使いやすさもストラーダの特長のひとつ。画面に表示された番組表をタッチするだけで選局可能となっている。「これが見たい」とタッチするだけでチャンネルが切り替わるというのは、一度味わったらもうやめられない。家庭のテレビと同様の使い勝手で、車内でも地デジを楽しめる。
◆HDDミドルクラスカーナビの顧客満足度調査1位獲得の実力
ストラーダの優れた使い勝手はユーザーから幅広い支持を得ている。それを証明するのが、先刻発表されたJ.D.パワーによる2007年日本市販ブランドナビゲーションシステム満足度調査だ。ストラーダHDDミドルクラスはこの調査で1位を獲得。調査項目は「メーカーや店舗からのサービスサポート」や「ドライビングサポート」など5カテゴリー・110以上項目にわたり、ストラーダシリーズは各カテゴリーで軒並み高い評価を得た。ナビ性能からエンタテインメント機能、そしてインターフェースに至るまでバランスに優れたナビであることが証明されたカタチだ。