警察留置場内で死亡の男、骨盤骨折していた

自動車 社会 社会

今月5日に北海道小樽市内で酒気帯び運転を原因とする2人死亡の衝突事故を起こし、北海道警・小樽署の留置場内で容態を急変させて死亡した男について、同署は7日、死因は骨盤骨折だった可能性が高いことを明らかにした。

北海道警・小樽署によると、事故が起きたのは5日の午後10時15分ごろ。小樽市色内2丁目付近の市道を走行していた乗用車が対向車線側に逸脱。対向車線を順走してきた軽乗用車と正面衝突した。軽乗用車は衝突の弾みで横転。運転していた34歳の女性と、同乗していた34歳の男性が全身を強打して間もなく死亡している。

逸脱側のクルマを運転していた男は腰の痛みを訴えたが、レントゲン検査の結果では腰部に以上が見られなかったことから、警察は「留置に問題なし」と判断し、自動車運転過失致死容疑で逮捕。簡単な事情聴取を行った後、同署の留置場に収容した。ところが翌6日未明に同署員が見回りを行った際、男の様子がおかしいことに気づいて近くの病院に搬送したが、男は間もなく死亡した。

警察では変死にあたるとして司法解剖を実施。その結果として骨盤骨折と、これによる内臓損傷が確認できたという。最初に診断した医師は警察に対し、「腰部の痛みを強く訴えていたので、腰部のレントゲン撮影を行った」、「別病院でのセカンドオピニオンについては男が断った」などと説明しているようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース