日産自動車は、東京モーターショーに出展するコンセプトカー『ピボ2』(PIVO 2)を公開した。前回2005年の東京モーターショーに出品した「ピボ(PIVO)」の企画の継続だ。
プロダクトデザイン部先行デザイングループアソシエートチーフデザイナーの、佐藤倫さんは、以下のように言っている。
「前回のピボは、大成功したと自負しております。ターゲットである若い女性を中心とした反響も高かったと感じています。たくさんの人に認知してもらえたということで、企画を存続させることにしました」
「そこで2つの面で進化させています。1つめは、知的生命体デザインという“動き”の進化です。手を動かすようなタイヤの動きや、振り向いて人を暖かく迎え入れるような回転ドアとキャビン等を採用しています。これによって人に訴えかけるようなエモーショナルなデザインを目指しました。2つめは、ロボティック・エージェントが運転をアシストしてくれることです。これは、運転は好きだけど、上手ではないというようなニーズに応えるためです」
「なぜ女性がターゲットユーザーになるかというと、日産が、軽自動車以外に、女性ユーザーに訴求できるものがあるのか、という疑問でした。そして、女性は駐車に困っていることがわかったので、それをアシストすることにしました。運転席からの死角を減らすために、センターに運転席を設け、横3人乗りとすることで短い全長を実現しました。3人乗りに割り切ることも、マスとして小さくすることにつながっているのです。3人がほぼ横に並ぶので、隣の声も聴こえやすいですよ」と、佐藤さんは加えた。
基本的なサイズは全長2600mm、全幅1690mm、全高1700mm、ホイールベース2000mm。