ドアを開き乗り込んだ瞬間に、まずはその室内空間の広さが印象的。なかでも、後席足もとの広さには仰天! それはもはや「広大」と表現するのがふさわしいほど。
昨今流行の「意味なく高いルーフ位置」とは一線を画したプロポーションの持ち主ということもあり、FWD仕様であれば700kg台に収まる重量のお陰で「重さに対して不当に小さなエンジンで無理矢理走らせている」現代の軽自動車の中にあっては、排気量と重量のバランスはかなりマトモであるほう。
それゆえ、燃費を極端に悪化させる過給器に頼らずとも加速の能力はまず不満ナシ。これならば、日本だけでなく“国際商品”としてもある程度通用するかも。
アイドルストップ機構付き車は8万円高。それを燃費との“差額”でカバーするのは並大抵のことではないものの、環境配慮への自己満足狙いで手に入れるならば、補助金交付のある今のウチがお得か。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★★☆
河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。愛猫家なのに猫アレルギーが発症し、このところ辛い毎日……