ソリッドグループホールディングスは、担保不動産の売却を中止すると発表した。抵当権設定の解除も合わせて取り止める。
同社はCMS寄託契約に基づく払戻し請求債権121億6000万円の担保として、親会社のソリッドアコースティックスから差し入れられた東京都世田谷区にある担保不動産の抵当権を解除し、売却する予定だった。しかし、ソリッドアコースティックスが購入予定不動産会社との売買契約を解約することで合意した。
不動産の売却中止に伴って、資金調達の予定日を9月末から今年12月末に延期し、担保不動産の売却を目指すとしている。今回の資金調達計画の頓挫で、企業として存続が危ぶまれているソリッドグループが一層、経営難となるのは必至だ。