日立金属は、欧州子会社ヒタチ・メタルズ・ヨーロッパの子会社HFT(Hercunite Foundry Technology)を解散すると発表した。
日立金属は欧州の自動車メーカーにディーゼルエンジン用を中心とした排気温度域で使用される耐熱鋳造部品であるニレジスト材部品を供給するため、英国にHFTを設立した。
しかし、ニッケル価格の高騰でHFTで生産するニレジスト材部品価格が急上昇し、需要が減少した。今後、需要の回復も当面見込めないため、HFTで生産していた部品は、耐熱鋳造部品を生産する九州工場に生産を集約して、HFTを解散する。
解散に伴う損失額は約10億円の見込みで、日立金属は2008年3月期の中間決算で事業構造改革特別損失として計上する。業績予想には、すでに織り込み済み。