JFEスチール、1180MPa級ハイテン材の開発に成功

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JFEスチール、1180MPa級ハイテン材の開発に成功
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JFEスチールは、高い降伏強度と伸びを持つ、引張強度1180MPa級超高張力熱延鋼板の試作に成功したと発表した。

1180MPa級NANOハイテンは、従来780MPa級までしか実用化されていなかった熱延ハイテンの引張強度を大幅に高め、高い降伏強度を持つという超ハイテン化を実現すると同時に、超ハイテン化により本来ならば劣化する伸び特性を15%以上まで向上した。

1180MPa級NANOハイテンは、自動車のセンターピラーなどの主要骨格部品や耐衝突部品へ適用することで、自動車のさらなる軽量化が実現できる。

同社の780MPa級NANOハイテンは、サスペンションのロア・アームやフロントサイドメンバーなどへの採用が進んでいる。しかし、センターピラーなどの車体骨格部品やバンパーリインフォースなどの補強部品に拡大していくには、強度と伸びをより高い水準で実現することが求められていた。

今回、780MPa級NANOハイテンに使ったナノメートルサイズの析出物を鋼板中に微細分散させる技術を応用し、超高強度・降伏比化と高い伸びを実現する1180MPa級NANOハイテンを試作した。

同社では今後、試作品の量産技術の開発など超高張力熱延ハイテンの開発を今後も積極的に推進し、自動車部品の軽量化へのニーズに対応していく方針だ。

《レスポンス編集部》

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