ホンダとGE(ゼネラル・エレクトロニクス)の小型航空機エンジン製造の合弁会社「GEホンダ・エアロ・エンジンズ」は、埼玉県和光市の本田技術研究所航空機エンジン開発センターで、量産型ターボファンエンジン「HF120」のフルエンジンでの性能実証試験を開始した。
GEホンダはHF120の圧縮器、燃焼器、高圧タービンなどからなるエンジンコア部分による運転試験を今春から開始、圧縮器とタービン翼形の力学的、空力的特性の確認を行い、夏からはコア全体の性能と熱的特性の確認作業を進めてきた。
今回のフルエンジンでの試験開始により、今後5カ月間でこの実証用フルエンジンの熱的特性、構成要素ごとの効率、運用上の性能などを検証していく。
今後も積極的にテストを進め、2008年に始まる認定取得試験に備える。GEホンダは今後7基の試作エンジンを生産する予定。
GEホンダのHF120ターボファンエンジンは、スペクトラム・エアロノーティカル製の新型ビジネスジェット機『Freedom』と、ホンダ・エアクラフト・カンパニー製の量産型『HondaJet』に搭載する。ともに2010年の販売開始予定であり、GEホンダは2009年中にHF120の型式認定の取得を目指している。