ドイツのバイエル社は、ニューヨーク証券取引所の米国預託株式(ADS)を上場廃止を申請すると発表した。ニューヨーク証取でのバイエルADSの売買は9月末か10月初めで終了する。
バイエルのクラウス・キューンCFO(最高財務責任者)は「ニューヨーク証取からの上場廃止と米国証券取引監視委員会ンの登録取り消しで、より少ない形式的手続き、より少ない費用で、(財務報告の)透明性の維持が達成できる」と説明している。
バイエルではニューヨーク証取からの撤退で、年間1500万ユーロの経費が節減できると、している。
また、バイエルはADSプログラムを「レベル1」プログラムとして維持し、米国の投資家が株式の保有と米国店頭市場での売買が継続できるようにする。
同社では、国際的に認められた会計基準、報告基準を適用しており、今後も米国の機関投資家やアナリストと開かれた直接的な対話を維持していくとしている。