ヤマハ、全世界への補修部品供給ネットワークが完成

自動車 ビジネス 企業動向

ヤマハ発動機は、中国上海市のヤマハ・モーター・コマーシャル・トレーディング(上海)有限公司(YMCT)に、中国国内における補修部品・用品の供給機能を持つ部品センターを設置し、9月3日から稼動を開始すると発表した。

同社では、中南米・カリブ地域に補修部品・用品の供給拠点となる新会社を米国フロリダ州マイアミ市でも稼動する。これら2か所の部品供給拠点の設置により、静岡県袋井市において昨年5月に稼動したグローバル・パーツ・センターを中核とする全世界6極(日本・欧州・北米・アジア・中国・中南米)の部品供給体制が完成、部品供給のリードタイム短縮と全世界での連結在庫の削減が可能となるとしている。

9月に稼動を開始する中国の部品センターは、同社製品の輸出入などを行っているYMCTから北に約30km離れた桃浦地区に倉庫を賃借し、中国国内で製造するヤマハ製品の補修部品および日本製ヤマハ製品の補修部品の在庫を管理し、出荷する。また、中国製ヤマハ製品の補修部品については全世界向けにも出荷する。

中国のセンターの設置で、これまで重慶建設ヤマハ有限公司や株洲建設ヤマハ有限公司など中国国内7カ所の製造会社から個別に行われていた補修部品の供給業務を集約し、全世界にスムーズな供給が可能となる。

一方、中南米・カリブ地域の部品供給拠点となる新会社は、ヤマハ・モーター・ディストリビューション・ラテン・アメリカで、資本金は200万USドル(約2億3000万円)で、ヤマハ発動機が全額出資して4月に設立した。新会社は、中南米・カリブ地域の販路向けにヤマハ製品の補修部品・用品の供給を行うとともに、中南米製品の補修部品・用品を全世界向けに輸出する。また、積極的な部品・用品のマーケティング活動を進め、稼動初年度である2008年には売上高50億円を目指す。

今後は、全世界6部品統括センターによる最適な在庫配置や流通情報ネットワーク構築で、商品在庫や納期など、全世界の顧客にタイムリーに提供するグローバル構想が完成、顧客サービスの向上が実現できるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集