日本カーモデラー協会が、23日・24日に科学技術館にて開催した『クレイモデルエキシビション2007』。子供たちと若者に「ものづくりの楽しさ」を教えることを体験してもらうこと、モデラーという職人の匠の世界を見てもらうこと、そして最先端技術を見てもらうことを主旨として、毎年開催されているエキシビションだ。
会場にて、日本カーモデラー協会会長兼富士重工業スバル商品企画部デザイン部主査チーフモデラーの石川正己氏に、モデリングという作業について話を伺った。石川氏は、デザイン画がどれだけ優れていても、モデラーによる立体化という作業がなければ、クルマは生まれてこないという。「クルマは、デザイナーと我々モデラーの合作。変な例えですが、クルマには我々モデラーのエキスが入っているんです」という。
最後に石川氏は、「日本では、モデラーはデザイナーの下、という位置づけで、デザイナーとの待遇などに差があり、それを欧米のように対等の位置にしていきたい」という今後の意気込みも語ってくれた。