日本カーモデラー協会は23日、皇居に近い北の丸公園内の科学技術館にて、今年で3回目となる『クレイモデルエキシビション2007』を開催した。会場は科学技術館1階催物場で、入場料は無料。明日も開催する。
日本カーモデラー協会とは、国内の自動車産業に所属するモデラー、CADオペレーター、その職域の管理・監督者が1998年に設立した任意組織。日本の4輪と2輪の大多数のメーカーが参加しており、会長の石川正己氏も富士重工業スバル商品企画部デザイン部主査チーフモデラーの肩書きを持つ。
その日本カーモデラー協会が、若者と子供たちへの「ものづくりの楽しさ」を体験してもらうべく毎年開催ししているのが、この『クレイモデルエキシビション』というわけである。
今年の展示は、非接触ハンディ3Dスキャナーや移動式モデル加工機といった3D化技術関連の最新ハイテク機器や、各メーカー所属のプロモデラーによるクレイモデルの各種芸術作品なども展示されていた。そのほか、誰でも触ったり削ったりできるクレイの見本や、関連企業のクレイモデル用のマテリアルなどの出展があった。
さらに、事前の応募約100名から選ばれた造形・美術系の大学・短大・専門学校生17名のデザイン画をもとに、その学生の目の前でプロモデラーがクルマのクレイモデルで実際に立体化していくという「モデラー育成講座」や、事前に応募のあった小中学生を対象に、クレイモデル造形の学習や体験を行なう「クレイモデル造形体験コーナー」なども実施された。
また、入ってすぐのホールでは、クルマの1分の1クレイモデルを学生たちがブラッシュアップするコーナーも。デザイン画を確認しながら、何人もの学生がプロモデラーのアドバイスを受けながら挑んでいた。