日産、北京市でプローブを使った最速ルートナビを開発

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日産自動車と北京市交通情報センターは、中国都市部の交通渋滞を改善するため、2006年末に開発し、実験してきた新交通情報システムの開発プロジェクト「STAR WINGS(中国名称=星翼)」のシステム構築と車載ナビゲーションのプロトタイプを開発した。

このシステムでは、北京市交通情報センターのプローブカー交通情報システムが生成するリアルタイム交通情報を、携帯電話を使って車載ナビゲーションに送信し、受信した交通情報をもとに、ナビゲーションが目的地までの最速ルートを探索するというもの。システムの特長は、ナビゲーションがリアルタイムの交通情報と過去の交通情報を蓄積した統計交通情報を総合的に処理することで、より正確な最速ルートを探索し、目的地までの走行時間を大幅に短縮できること。

今年1月から実施してきた走行実験では、平均で約20%の時間短縮を確認した。今後、このシステムが普及すれば、市内の渋滞が改善し、走行車両の平均燃料消費率が向上することで、CO2排出量の削減効果も期待される。

北京市交通情報センターのプローブカー交通情報システムは、1万台のタクシーから車両の位置、速度などのプローブ情報を収集しており、現在のところ世界最大規模。日産は既にプローブカー交通情報システムを使った最速ルート探索を日本で実用化しており、2006年からは神奈川県横浜市でタクシーなど他業界の保有するプローブカー交通情報を取り込む実証実験プロジェクトも開始している。

今回開発した新交通情報システムは、こうした両者の強みを活かすことで実現した世界最先端の実験システムだ。今年10月に北京市で開催されるITS世界会議では、このシステムに対応した実験試作車による試乗デモンストレーションを行う。

北京市交通情報センターと日産は、今後連携を強化し、2008年の北京オリンピック開催までに、システムの実用化を目指す。

また、オリンピック期間中、北京市交通情報センターは北京市内のタクシーへ、日産は一般車両へ、それぞれこのシステムに対応したナビゲーションを搭載することを検討中だ。さらに、両者は、今回開発した新交通情報実験システムを中国国内の他の都市にも拡大することも検討する。
《レスポンス編集部》

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