トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は30日、東京で行った新型『イスト』発表記者会見で、新潟県中越沖地震による生産停止の影響が約6万台となったことを明らかにするとともに、この減産分は「年内にリカバリーする」との見通しを示した。
中越沖地震ではピストンリングメーカーのリケンが被災したため、自動車業界全体に生産停止が広がり、トヨタも一時、系列車体メーカーを含む全工場での生産を見送った。
すでにリケンからの部品供給は「平常に戻った」(渡辺社長)とし、秋以降に6万台の穴埋めをする。人事担当の木下光男副社長によると、「6万台は2シフトで4日分の生産に相当する」規模。
9月以降のおもに土曜日の休日出勤を従業員に要請する方針であり、労組との調整にも入ったという。