川島織物セルコンは、フィリピン子会社を解散して資産を売却すると発表した。
解散するのは、100%出資子会社のKAWASHIMA TEXTILE MFG.PHILS。この子会社は自動車メーカーの海外生産の拡大や海外調達展開を背景にフィリピンに設立したが、その後の中国やアセアンを取り巻く事業環境の変化に伴ってフィリピンの優位性が薄れたため、経営資源をタイとインドネシアに集中するため、昨年9月に生産を停止していた。今回、解散を決めた。
解散に伴って子会社の土地と工場建物をエフテックの子会社に売却する。売却価格は非公表。
川島織物では、フィリピン子会社解散に伴う特別利益として譲渡益約1億円、特別損失約2億5000万円を見込んでおり、これらは通期業績予想に織り込み済み。