山陽道の21人死傷事故、トラック運転手が起訴事実を認める

自動車 社会 社会

今年5月、広島県三原市内の山陽自動車道上り線で大型トラックを運転中、前走するマイクロバスに追突する事故を起こし、21人を死傷させたとして業務上過失致死傷の罪に問われた61歳の男に対する初公判が19日、広島地裁で開かれた。被告は起訴事実を全面的に認めている。

問題の事故は5月8日の午前に発生した。三原市八幡町付近の山陽自動車道上り線を走行していたマイクロバスに対し、後ろから走ってきた大型トラックが追突した。マイクロバスは横転。バスに乗っていた57歳の男性が車外に投げ出され、全身強打で死亡。他の20人も骨折や打撲などで重軽傷を負った。

警察はトラックを運転していた61歳の男を業務上過失致死傷の容疑で逮捕。調べに対して男は「眠気覚ましにタバコを吸おうと思い、左側のコンソールボックスに手を伸ばした。ブレーキペダルから足を離していたので(ブレーキが)間に合わなかった」などと供述。前方不注意が事故の主因として、検察も同罪で起訴していた。

19日に広島地裁で行われた初公判で被告の男は起訴事実を全面的に認めた。続いて行われた冒頭陳述で検察側は、被告の男が眠気を自覚しつつ、輸送スケジュールに遅れが生じていたため、事故直前には速度超過状態で走行していたことを指摘している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV